2011年10月1日土曜日

部分的無政府状態で日本は滅びていく

 出典:黙示録の大予言:165~166頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《部分的無政府状態で日本は滅びていく

 だから、これから起こる「バビロンの崩壊」は、

私たちにとっては「三度目」といってもいいことになる。

 それはどんなことを意味しているのだろう?

 日本人全部が、今度こそ全滅するとでもいうのだろうか?

 すでに「獣」のグループだけが罰せられるとわかっているのだから、

これは日本人全部が全滅するという《予言》ではない。

 だが「上と下で言葉が通じない」という点に注意すると、

それは帝国主義の残党との問題だけでなく、

まだ重要な心当たりが残っている。

 それは「人生観の差」である。

 何かむずかしそうに聞こえるが身近なことである。

 これまでお話しした

「拝金主義」「ナショナリズム」「民族差別」というのは、

 すべて自分だけがよければいい、

というエゴイズム人生観の現れである。

 日本人はその点はどうだろうか……。

 私の子供のころは、文明国の中で最低国だとかわれていた。

 都会ではどこもかしこも

 吐き散らしたタンだらけ、ゴミだらけ、犬の糞、馬糞だらけ、

 人間の立ち小便の跡だらけで、それはムンムンと臭く汚い嫌な社会だった。

 それが最近、急速に改善された。

 タバコの吸殻とゴミのぽい捨ても少なくなったが、

 逆に犬の糞と吠え声は増えた。

 私の住んでいる町も、○○台という名だが、

 「犬糞台」と名を変えたほうがいいくらいである。

 私もペットは可愛いが、それは人に害を与えてはならない。

 それ以上に増えたのが路上駐車である。

 道路は無料駐車場だと思っている。

 ガレージがないのに車を買って、毎晩路上に置いて平気でいる。

 いうまでもなく道路は「公共物」である。

 これは「駐車」ではなくて、

 「公共物泥棒」であり、「道路泥棒」である。

 ところが警察しかそれを取り締まれない。

 しかもその警察は「怠けていて」取り締まらない。

 「法律を守るやつはバカ、リコウは裏をかく」というムードが、

 社会の底流にある。、

 では「政府」というのは何か。

 それはいうまでもなく

 「法律をつくつてよりよい国家社会をつくり、維持する」仕事を、

 国民から委任されている機関である。

 その機能のすべてが「法を守る」ことによって成り立っている。

 だから法が守られない国、あっても役に立たない国では、政府はないに等しい。

 政府がなければそれは「国」ではない。

 人間が雑居しているだけである。

 日本はいま、部分的には無政府状態なのである。

 そしてその分だけ「崩壊」して「滅びて」いるのである。

 このままではやがてバビロンと同じく、

 ユダヤと同じく、日本という「国」もなくなるだろう。

 犬や違法駐車という、どこにでも見かけるものが、国を滅ぼす。

 そんなことがあるかという人もいるだろうが、

 どこにでも見かけること、

 それがわすかなことに見えることが恐ろしいのである。

 それは連帯社会が崩壊し始めている証拠なのだ。

 それはヨハネの、おどろおどろした怪物や、

 天から降る火よりも恐ろしい。

 なぜ恐ろしいかを実例でお話ししよう。

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