2011年10月4日火曜日

スラム化し廃墟になる世界の大都市

 出典:黙示録の大予言:171~174頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《スラム化し廃墟になる世界の大都市

 日本では、なぜ都市に企業が集中したのか。

 一極集中の甚だしい東京の場合を例にとれば、その理由がよくわかる。

 それはこれまでの自民党政治のつくつた仇花。

 許認可で企業を操ることで、

 自党の利益を生みだし、

 政権を維持してきた見え透いた政策が生んだ、

 醜い病的都市の姿なのである。

 地方都市はその小型版に過ぎない。

 ビルは企業が使うもの。

 企業は収益がなければ存在できない。

 企業は生物と同じで生まれ成長し老衰し死滅する。

 新しい製品、新しい需要がなければ、それは死滅するしかない。

 日本の企業に本当に新製品、新需要といえるものがあるか?

 はっきり「ない」といえる。

 世界一高物価の国に転落してしまった日本が、

 原料や工賃がただ同然の半導体産業以外、

 価格競争でどんどん負け始めて、工場を国外に移し始めて久しい。

 これはバビロンの高利貸し神官と同じである。

 富さえ得られれば国はどうなってもいいという思想だ。

 事業場が減れば、当然日本国内の求人が減少する。

 また許認可のせいで東京に必要だった事務所も用がなくなる。

 だから貸しビル業界はもうバブル当時には戻らない。

 そのガラ空き状態は悪化しても好転することはない。

 ガラ空きは自社ピルでも同じことだ。

 これが多少の変動はあるが、

 都市が必ずたどる下降線の動かせない宿命なのである。

 日本企業の限界はとっくに過ぎた。

 これまで発展し続けてきたのは、

 敗戦というショックと一時的貧困による

 低物価、低賃金のお陰だったのだから、

 それが崩れてしまったいま、どんな産業も、

 過去に戻ることはないし、不可能である。

 それは敗戦という特殊環境が、必然的に生みだしただけのもの。

 最初から永続する性質のものではなかったのである。

 とすれば企業が、ビルの空き室を満室にすることはもうない。

 景気が上向けば、しばらくは過去の惰性で、

 いくばくかの入室者はあるだろうが、それも時間の問題で、

 すぐに採算割れ、空室だらけになる。

 転落一方の片道コースをたどるだけだ。

 空から見ると日本の都市は、日本の墓そっくりである。

 その都市が、

 そのまま「都市の墓」になりつつある。

 それはニューヨークに起こったスラム化とは違う。

 あれは都市の「発展に伴う」老朽化部分の放棄だった。

 だが日本の場合は、発展とは逆の「衰退に伴う」スラム化なのだ。


 それは妄で進行する廃業と失業と貧困とによって、

 住居としてしか使えない空き室の廃物利用が起こるためなのだ。

 かくて「淫婦」と呼ばれるほどに豊満で華やかだった大都会は、

 惨めな余生を送りながら没落し続ける。

 やがて放棄されたまま寿命が尽きて、

 一つまた一つと「バベルの塔」は、

 今度は本当に日に見えて崩壊していく。

 それはありふれて珍しくも何ともなくなる。

 だがその総計は、先に見たようにバベルの数万倍という凄ささなのだ。

 昇ることだけを夢見て、降りる時のことを考えず、

 飛ぶことだけを夢想して、落ちることを忘れた人々、

 『黙示録』の予言があることなんか知りもしない人たちが、

 夢中で作りあげた「砂上の楼閣」。

 それが現代のバビロンにそび、与るバベルの塔だったのである。

 これが日本だけでなく、

 ビルが林立する全世界の資本主義国で起こっている

 20世紀の大都市崩壊の宿命の姿なのである。

 それはもうすでに始まっている。

 あなたはいま、いつでも、どこででも、いくらでも、

 その動かない証拠として、人のいないガラ空きのビルの部屋を見ることができる。

 『黙示録』

 『予言集』

 「ノストラダムス」
 『新説・ノスドラダムスの大予言』シリーズ
 「加治木義博」
 ヨハネの黙示録とノストラダムスの大予言
 『黙示録』
 『ノストラダムスの大予言』
  「言語復原史学会」

 『My ブログ』

 「歴史徒然」
 「ウワイト(倭人)ウバイド」
 「ネット歴史塾」
 「古代史の画像」
 「ヨハネの黙示録とノストラダムスの大予言」
 「オリエント歴史回廊(遷都)」
 「歴史学講座『創世』うらわ塾」
 「終日歴史徒然雑記」
 「古代史キーワード検索」   

0 件のコメント:

コメントを投稿