2011年9月30日金曜日

大文明人カルデアの子孫たちの行方

 出典:黙示録の大予言:163~164頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《大文明人カルデアの子孫たちの行方

 では、バビロンを失ったカルデア人はどうなったか。

 途中の歴史はお話ししても役に立たないが、現状はよくわかっている。

 まだご記憶に新しい湾岸戦争の後、

 イラクのサダム・フセイン政権が、国連の監視下にありながら、

 独立を要求するクルド人を弾圧したために、

 クルド人は北のトルコ国境にある山地に逃げて、

 トルコに居住区と援助とを求めた。

 だが、トルコも厄介者視してこれを国境から入れず、

 時にはかえって軍事攻撃を加える有り様で、

 クルド人は飢えと寒さに苦しみながら、

 辛うじて迫害に耐えているが、

 このクルド人こそ、かつてのカルデア人の子孫なのである。

 それは「クルド」が「カルデ」の発音変化に過ぎないことで簡単にわかる。

 彼らの偉大な先祖・ハムムラビは、世界最初の大法典創始者であり発布者だった。

 その偉大な法学者と並ぶカルデアの科学者は、

 人類史上でも最も優れた暦学と天文学と数学の開発者でもあった。

 それは人類文明の進歩に確固とした基礎を与え、

 東洋だけでなく西欧の文明にも重要な基礎を与えた。

 それは、いまもなお、

 この二つの偉大な業績によって私たちに

 『憲法』や『暦』などをつくる知恵を与え、

 私たちはそれによって社会生活を維持し発達させ、

 [時]を知覚し、年月日として表現して会話や計画や記録に実用化し、

 日常生活から学術、企業、政治と、

 あらゆる面で無意識のうちに、数えきれない絶大な恩恵を受け続けているのである。


 そして特に、

 われわれ日本人の先祖は、紀元前から日本列島に移住してきたカリエン人であり、

 このカルデア人を中核にしていた事実を知らなければならない。

 カリエンとは、「カルデアン」が縮まった「カリデン」の訛りである

 彼らは第一バビロニア帝国の崩壊第二バビロニア帝国崩壊との、

 二度の祖国脱出で、

 さまざまなルートをたどりながら東へ流浪して日本列島にたどりついた

 そして、

 縄文時代の日本と朝鮮半島および中国の古代文明に、どれほど大きな貢献を果したかは

 『異説・日本誕生』シリーズに詳しく書いておいた。

 私たちの血には、そのカルデアンの血が、色濃く流れていることを誇りに思っていいと思う。

 なおついでにつけ加えると、

 『旧約聖書』がイスラエル人の先祖として特記している

 アブラハムも、このカルデアのウルの出身である。

 彼が一族を連れてそこからイスラエルへ移住した。

 ユダヤ人というのはその子孫の一部族名にすぎない。

 しかもユダヤ人というのは「ユダヤ教徒」という意味であって、

 血縁関係のまったくない多数の人種が信者になっている。

 それを無知なヒトラー一味は、

 「民族」というありもしない極悪の「差別名」を悪用して、

 「血の異なる異民族」のように宣伝して、

 国民に悪魔のように差別させ、忌み嫌わせるように仕向けたのである。

 その「民族」というウソが、いまだに、世界のガンになっているのだ。

 ヒトラーは

 「アーリア人こそ人類最高の民族だ」と称したが、

 アーリアとはイランのことで、

 言語は違ってもイラン人とカルデア人はごく近い血縁である。

 そしてヒトラー自身がその血の濃い一族なのだ。

 なんとも哀れなお話だが、無知は恐ろしいというほかない。

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