出典:黙示録の大予言:160~161頁
加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ
《何が第二バビロニア帝国を滅亡に導いたか》
そのバビロンはどんなふうに倒れたか……。
それはバベルの塔の崩壊として
『旧約聖書』の創世記第11章に出てくる。
なぜ巨塔は倒れたか?
王は天に昇ろうとして天にとどく塔を建てさせる。
しかしエホバはそれを許さず、人々の言葉を乱して心が通じないようにする。
そのため塔が高くなるにつれて、
上の人間と下の人間との言葉が変わっていき、
互いに通じなくなって争いが起こり、
ついに建設がでたらめになって崩壊してしまったというのだ。
だがいくら塔が高くなっても言葉が通じなくなることはない。
これは「階級」の間に差ができて考えが食い違い、
意思が通じなくなって滅びたというたとえ話で、
「バビロニア捕囚時代」の体験をもとに
イスラエル人が作った一種の「神話」なのである。
本当の歴史は、
その第二バビロニア帝国はカルデア人の築いた王国で、
王は学者ナボニドスだったが、
絶大な支配勢力をもつ既成宗教・マルドゥク神殿の神官らの行動を制限しようと、
他の宗教を保護するなど活発な宗教改革を始めたために、
マルドゥク派の神官階級が、
その裏をかいてペルシャのキュロス二世軍を招き入れたために、
王都バビロンは戦わずに無血占領きれてしまい、
さしもの大文明帝国も簡単に滅びた。
この亡国の動機になったのは、
ハムムラビ王朝末から高利貸しの力が次第に大きくなって、
いまの銀行のようなものに発展し、
ますます増大する金の力にものをいわせて、
いまなら国がやる建設工事を行い、
大規模な水路網をつくつて水代という名の私税を取り立てるという、
国家と対立する巨大勢力に発展した。
その規模はロックフェラーの比ではない。
すると神官階級もそれを見習って、
強引に集めた賽銭を資本に、営利事業を兼営して肥え太った。
こうした「資本主義の卵」の力が、
王権と正面から衝突して悲劇的な結末を迎えることになったのである。
銀行と宗教に食い荒らされて、あるかないかの状態にされた王権は、
とうていキュロスに対抗して戦うだけの、予算も気力もなくしていたのであった。
高利貸しと神官らは、自分たちの地位と富さえ補償されれば、
支配者は外国人でも誰でもよかったのである。
「金融資本と宗教が国を滅ぼしたのだ」とはっきりいえる。
『黙示録』がいう「バビロン倒れたり」とは、このことを指しているのである。
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