2011年9月29日木曜日

さまよえる「拝金主義」の発生

 出典:黙示録の大予言:162頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《さまよえる「拝金主義」の発生

 ユダヤ人が「拝金主義者」になったのはこの時である。

 彼らはバビロン滅亡で「二つの教訓」を得た。

 一つは

  「国なんかいらない」ということだった。

  彼らは数代前にユダヤが滅びてバビロンに強制移住させられたのだが、

  それはこれまで「捕囚」と呼ばれていても、それは名目だけのことで、

  それ以外はバビロン人と同じで、別に差別も苦痛も受けなかった。

  もちろん故郷を後にやってきた一世は望郷の思いに泣いたが、

  二世になると、

  不毛なユダヤの地より、世界一の都であるバビロンの生活のほうがいいに決まっている。

  それにまた、マルドゥクの神官らでさえ国籍を気にしなかった時代でもあったのである。

 二つ目は

  「金権が王権に勝る」ということだ。

  彼らは目の前で、金が王を倒したのを見た。
 
  「国なんかより金だ」。

  金さえあれば支配者になれる。

  世界でも自分のものにできる。

  何も荒れ果てた元のユダヤなんかにこだわることはないという思いが焼きついた。

  彼らが拝金主義に傾いたのは当然だった。

  だから彼らは求心的にユダヤに集まるのをやめて、世界に散らばっていった。

  これまで世界の人はこのことを誤解していた。

  ユダヤ人が”国を失ったために、やむなく世界をさまよった”というのは間違いである。

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