2012年1月14日土曜日
過激派の暴走もジュピターに叩き落とされる
出典:黄金の世紀:164~166頁
加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ
《過激派の暴走もジュピターに叩き落とされる》
《過激派の暴走もジュピターに叩き落とされる》
でも、なぜノストラダムスは、
そんなギリシャ神話の名前なんか使ったのだろう?
それは、欧米の彼の読者ならギリシャ神話は常識なので、
その名の人物がどんな人物でどんな特徴をもっているかを、
よく知っているから、彼がいいたいことを、
ピ夕リと読み取ってくれるからである。
だから彼の『予言集』 にはこれまでもご覧にいれたように、
サチュルヌやへルメスやディアーヌ、ジュピ夕ー、セレーネ、へラクレスなどという、
多くのギリシャやローマ神話から選んだ名を使っている。
「7-1」にはアキレウスもでてくるし、
「8-16」にはイヤーソンもでてくる。
チランの名もその一つで、
豊富な含蓄をもっているのだ。
念のためもう一例、
ギリシャ神話から引用した名が深い意味を秘めた予言をご覧いただこう。
「2-81」
「空の火のために、その市はほとんど焼けただれた。
その上、投票箱にデユウカリオンの徽候。
あの酷い評判の力ルタゴ人がサルディニア傷つける。
天秤座がそのパエートンを領主にしたあとで」
「空の火」というのは、
空襲かミサイルによる攻撃で、
都市の大半が焼けただれたというから、
第三次大戦中のようす。
「デユウカリオン」はギリシャ神話の世界大洪水で
ただ一人生き残った男性の名前。
だから空襲のあと、
さらに大洪水があり、
その都市には住む人が居なくなった。
これでは選挙どころではないから、
「投票箱」だけがむなしくデユウカリオンのように
ポツンとあるという意味でもあり、
投票者そのものがデユウカリオンよろしく
わずかな生き残りだけという意味でもある。
昔の「力ルタゴ」はいまのチュニジアからリビアにかけて、
フェニキア人がつくった植民地だ。
その地域でひどい評判の人物といえば、
リビアの独裁者カダフィ大佐だが、
これは特定の人物というよりは、
イスラム原理主義派といった過激派主導の時代がきて、
開戦した後、対岸の「サルディニア」を攻撃すると読むべきであろう。
「天秤座」はリブラで、
ラテン系の発音ではリビヤに近い発音になる。
「パエートン」はギリシャ神話の太陽神の一人へリオスの息子で、
父がなんでも願いをかなえようといったとき、
太陽の戦車を走らせたいと頼んだ。
父は危ぶんだが戦車を貸したところ、
力不足で荒馬が暴れて太陽は道をはずれて走りまわり、
大地に接近しすぎて地球全体を焼けただれさせそうになったので、
やむなく神々の皇帝ゼウスがその武器の雷で海に叩き落とした。
これでリビア軍の新領主は国土を焼きはらう暴走族で、
やがて叩き落とされるといった未来がわかると思う。
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