2012年1月30日月曜日

天に課された仕事だけを懸命にやればいい



 出典:黄金の世紀:202~203頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《天に課された仕事だけを懸命にやればいい
 《天に課された仕事だけを懸命にやればいい

 『大予言』は日本を二十一世紀に、世界を指導する立派な国として描いている。

 これまでみてきた人的・物的な公害が最悪の状態になる前に、

 フロンやダイオキシン問題が改善されつつあるように、

 日本人も最悪の事態になる前に改心して、立派な国民になるのであろうか?

 そうだとすると公害先進国こそ、公徳先進国にもなれるということになる。

 ノストラダムスの最大の目的は、
 
 この『予言集』で人類の愚かさ、生命の浪費を、実例で教え、

 どう生きるべきかを一人でも多くの人々 に悟らせることにあった。

 だからこそ彼は、政治と宗教の幼稚な権力による虐殺の危険に晒されながら、

 その能力の限りをふり絞り、心血を注いで、この巨大な奇跡の書を書いたのである。

 単なる個々の王や英雄どもの、愚行を予言して救おうとしたものでないことは、

 それが難解で、被害者どもの役には立たなかったことを見ても明らかだ。

 彼は権力者や富者には軽蔑と憐欄の目で接している。

 決して尊敬も遠慮もしていない。

 彼等の運命は彼から見れば決定済みの宿命で、

 無力な人間にはどうすることもできないものだった。


 それは植物が無数の種をばらまき、その一つが成長するのとおなじで、

 結局だれかが受け持つしかない役割にすぎないからだ。

 だから彼はむしろ哀れみの気持ちで彼等を観察しているだけで、

 警告することさえしていない。

 それがかえって私たちに深い印象を与える。

 「[決定済みの未来]の中に生きる私たちは、無駄なあがきをやめ、

  自分に与えられた能力相応に、天に課された仕事だけを懸命にやればいい。

  その結果がどうだろうと、喜ぶことも悲しむこともない」

 と彼は彼自身の仕事ぶりで私たちを教え導いているのだ。

 それが決して悲観的なものでないことも、はっきり具体的に、力をこめて、

 実に多くの実例を挙げて書き残してくれている。

 彼の目的が遂げられたといっても、それは具体的に、どんな形で実現するのか?

 それを知らなければ、一人よがりに終わってしまう。

 だが彼には抜かりはない。

 だからこそ彼はそれを、この「黄金の世紀」を予言した約六○の予言詩の中でも、

 独立した内容としては最多の一○を超える詩で描いて予言しているのである。

 それを彼の忠告どおり「絡み」に注意して読めば、

 彼の予言の目的がなぜ遂げられたか、

 その完成とはどんなものか、

 これから先、世界がどうなっていくのか、はっきりわかるようになっている。

 それを見落としては、せっかくの『予言集』も無価値に等しい。

 『黄金の世紀』
 『黄金の世紀』
 『黙示録』

 『予言集』
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2012年1月29日日曜日

二十一世紀は本当の万物の霊長の時代



 出典:黄金の世紀:198~201頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《21紀に生きるあなたに
 《21紀に生きるあなたに

 《二十一世紀は本当の万物の霊長の時代
 《二十一世紀は本当の万物の霊長の時代


 二十一世紀は知性の時代である。

 半ば夢の中にいるような、はっきりしない頭で、その日暮らしの、

 いい加減な人生をおくる人に満ちていた時代から、はっきりした頭で、

 澄んだ目で未来を見通せる人々 の時代へ「進化」する。

 二十世紀というサナギのような時代から、サナギの皮を脱いで、

 本当の万物の霊長といえる、よく現実が見え、

 安全に飛びまわれる新人類に羽化し、精神的にも物質的にも、

 高い生命に昇るのが、この世紀なのである。

 そこでは「夢」「ロマン」という小児語は恥かしくて使えない。

 それは「真実」を覆い隠して悪を押し通そうとした連中が、

 そんな言葉で人々 の知性をくらませ、

 好きなように料理して餌食にしていたことが暴露されて、

 普通人なら誰でも知っている常識になるからである。

 だからこれまで「謎」だ、「未知のロマン」だといわれていた、

 愚かな頭の象徴は、謎が残らないという教養によって一掃されてしまう。

 原始時代から二十世紀まで続いてきた「暴力支配・階級支配・民族主義」の世界を

 片っ端から一掃して、初めて本物の「黄金の世紀」が完成する。


 それはノストラダムスがいうように、

 フランス革命や、ロシア革命のようにアッという間に進行し、

 反革命の流血も予言どおりだが、私たちは現代人最高の知性で、

 それをできるだけ悲惨なものにしないようにする

 指導者・救世主チランが、日本に出現するのを見、聞き、

 その教えに従い、権力者も納得して罪をみとめて清算し、

 攻撃者も納得して暴力を避け、

 つての全学連などの「早過ぎた革命」が

 不成功に終わったような破滅的悲劇は防げる。

 だがゼロではない。

 世界の地域によっては、第三次大戦のような巨大悲劇が待っている。

 その原因は、ナショナリズム宗教徒の未開にある。

 彼等は原始時代そのままの野蛮な信仰に凝りかたまっていて、

 チランの存在すら知らないからである。

 こうお話ししても、大半の日本人は、

 そんな革命は日本以外でしか起こらないと思いこんでいる人が多い。

 その考えから改めなければ「流血の惨事」が続発する。

 その原因が日本にも充満している事実を少し具体的に挙げておくことにしよう。

 それは多くの皆さんには余りに極端にみえるかもしれないが、事実を事実と認めないと、

 古来、世界で相次いだ惨劇が、

 私たちの上にも降りかかってくることは絶対に避けられないのである。

 『黄金の世紀』
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2012年1月28日土曜日

地獄から栄光に昇りつめる日本・要約



 出典:黄金の世紀:194~197頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《地獄から栄光に昇りつめる日本・要約
 《地獄から栄光に昇りつめる日本・要約


 1 長期戦から「黄金の世紀」へ。

   日本が不況で真っ暗なころは、世界を天国にするなど考えてもいなかった。

   だが不況が弱肉強食の経済至上主義を反省させて、人類の未来に眼をむけ、

   思想と社会の病根をなおし、新しい理想の実現にむけて世界をリードし始めた。

   中国は経済先進国日本の協力と影響に覆われる。

   世界の資本戦線に火がつき、資本家らの古い頭は過熱する。

   そのころ奇襲に賭ける戦争近しの情報が飛び交う。

 2 好況の日本、戦火に巻きこまれる。

   世界は騒然、国連も対立する国々が勝手な自己主張をして崩壊状態。

   和やかだった国際関係は消え、利害が鋭く対立。

   日本は利益誘導を続けるが、その作り笑いは、甘いミルクと蜂蜜で塗ったようにみえる。

 3 戦争は二十七年間続くか。

   反キリストが「三つの財産を消滅させる間違い」を犯し戦争の引き金になる。

   「二〇と七年」は二十七年か? 二〇〇七年か?

   「異端者」は反救世主たち。

   豪雨や、津浪、洪水、恐ろしい雹などがある。

   大都市は非常に荒廃し、一人も助からず死に、衰弱しきっている。

   みえるのは壁とセックスと教会の崩れたのだけ。

   戦争は生物だけでなく、「法律」も殺す。

   無法行為が市民たちを苦しめ叩きのめす。

   些細なことに不平を並べてきたが、目の前に迫るものを知ってほしい。


 4 「世界のバラ」。

   その指導者は古代ギリシャ文明からの哲学と法学の第一人者で

   「世界のバラ」と呼ばれた。

   世界のバラは ザ ネイション ローズ。

   国際法は ザ ネイション ロー だ。

   だが今では戦争で、その偉大だった国際法あっての存在「国連」も崩壊した。

 5 手遅れが世界の命取り。

   国連事務総長の後継者「新入り」の彼を待つのは「 武勲と流血=戦争」

   戦争が新しい法と社会をつくり、「新入り」をそこへ押し上げる。

   しかしそのとき「真実をいう人」ノストラダムスと、その正しい解説者は、

   人類の進歩と幸福に反対する反逆者=名誉毀損者どもの暴力を予想して、

   本当のことを語らない。

   そのため人々の対応が遅れて時期を失ってしまい、

   未然に防げた大崩壊が防げず、

   最悪の事態まで転落してしまう。

   それは国境がなくなり全世界が一つになり、

   人々は自由に好きな所で暮らせる、戦争もなくなる、

   と喜んだのもつかの間、急激な変化で無秩序な大移動と大混乱がおこり、

   至るところで争いが発生。

   破壊で平和と活気が失われて、食料が不足、

   農林水産の管理もできなくなり争奪から内乱へ。

   せっかくの理想世界はすぐ崩壊してしまう。


 6 「死の黄金の世紀」と「七・千年」。

   世界は逆戻りして宗教ブロックに分裂、宗教戦争に入る。

   第一=西欧軍。

   第二=イスラム軍。

   第三=チランの第三軍。

   人類を平気で殺す第一、第二の利己主義者ども=暴君ネ口のような奴らは、

   美辞麗句をならべるが内心は武力で世界制覇を夢見る。

   しかし哀れな末路。

   空っぽ頭の勇士どもが人間の血をまきちらす惨劇を世界の人々 が見る。

   この「死の黄金の世紀に、偉大な資質のある新しい王=救世主」が現われる。

   だから黄金の世紀とは二十一世紀のことだが、

   その初から理想的な黄金の日々に変わるのではない。

   やがて「太陽」が登場して君主政体を獲得したのちなのである。


 7 人知をこえた黄金が含まれた世界に!

   石油が世界の産業を支配していたが、環境汚染による生物資源の涸渇、

   巨大飢餓発生などで危機に瀕したとき、

   太陽エネルギー利用の画期的発明がその危機を救う。

   またイスラム軍の支配力消失と、それにかわる日本人の出現の予言という、

   ふた通りの予言とみても、その時期が微妙に一致しているから、

   これは二〇〇七年ごろのことだ。

   筆者、ノストラダムスは「その時、私の予言もまた成し遂げられた!」と。

   最高の満足と喜びを表明している。

   彼のこの厖大な『予言集』は、

   そのすべてがこの「黄金の世紀」のために書かれたといってもいい。

   彼は本当の喜びが人類の細やかな幸福にあることを、

   幾つもの詩で和やかに歌い上げてしめくくる。

   戦争で破壊された住まいは粗末だったが、いまは大理石の豪華な壁の家に変わった。

   世界全体が活気に満ちて、世界をつなぐ航路も、空をいく航空路も整った。

   また人の幸福は健康にまさるものはないが、食料が豊かで、

   医療設備や医療技術が発達し充実して、健康が確保されている。

   沢山な果実、その種類の豊富さ、科学技術の発達発展。

   そんないい時代が五十七年間続く。

   国際観光が盛んだし、大取引きに世界から人が訪れる。

   経済の神様の力で成功が広がるが、それは資本主義時代とちがって清潔で美しい。

   だが、間題がないわけではない。

   豊かになれば、また開発だといつて陸も海もさまざまな建設事業が盛ん。

   その一つ一つが反対者をもっているから、その反対運動で揺れる。

   また土地も海も建設工事の振動でも揺れるが、

   戦争や地震に比べれば「幸福な揺れ」なのだ。

 『黄金の世紀』
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2012年1月27日金曜日

空、大地に、人知をこえた黄金が



 出典:黄金の世紀:192~193頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《空、大地に、人知をこえた黄金が
 《空、大地に、人知をこえた黄金が


 「10-79」

 「彼らは古い道を全部美しくするだろう。

  人々が荷物をもってメンフィスへどんどん行く。

  かの偉大なヘルクレスの経済の神様、その純潔が広がる。

  建設は土地も海も反対で揺れる」

 古くなった道路を美しく作り直すのはもちろんだが、

 次の「メンフィス」をみると、

 その意味はさらに広く大きくなる。

 メンフィスは二つあって、

 一つは古代から有名なエジプトにある観光地。

 首都カイロの南にあって、

 古王朝から十八王朝までの首都で

 大ピラミッドのあるギザとサッカーラもその周辺にある。

 だからこれは国際観光がたいへん盛んだとうこと。

 もう一つはアメリカ・テネシー州最大の商工都市で、

 隣接するアーカンソー、ミシシッピー両州を含めた中心地になっている。

 だから、こちらへ、どんどん行く荷物は当然商品であり、

 大取引きに世界から人が訪れるという情景。


 「へルクレス」はギリシャ神話の代表的英雄で超人的な働きをして、

 様々な難題を片っ端から解決していく人物。

 マーキュリーは彼を助けた経済の神様。

 この物語りのように成功が広がるが、

 それは過去の原始資本主義時代とちがって、

 清潔さが白百合の花のように美しい。

 だが、問題がないわけではない。

 豊かになれば、

 また開発だといって陸も海もさまざまなアイデアによる建設事業が盛ん。

 その一つ一つが反対者をもっているから、その反対運動で揺れる。

 また土地も海も建設1 事の振動でも揺れるが、

 戦争や地震に比べれば「幸福な揺れ」

 「3-2」

 「神の御言葉を本質に与える、

  空大地神秘信者に人知をこえた黄金が含まれ、

  肉体は魂 理性 全ての権力を所有する、

  彼の足もとには天国の議席のように多くの基壇」

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2012年1月26日木曜日

素晴らしい世界連盟時代の幕開き



 出典:黄金の世紀:190~191頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《素晴らしい世界連盟時代の幕開き
 《素晴らしい世界連盟時代の幕開き



 「10-89」

 「わび住まいの壁たちをレンガから大理石にするだろう。

  平穏な 五十七年間、

  人々 に喜び、水路を刷新する。

  健康、沢山な果実、楽しみと余暇がミックスされて」


 この「わび住まい」は戦争で破壊されたあとの住まいということ。

 それは当然、粗末な家だったが、

 いま新しく建った家々 は壁が大理石づくりといった豪華なもの。

 それが代表しているように、世の中全体が活気に満ちて、

 「水路」も新しくする。

 この水路は単に小川や溝を改修するというのではない。

 それは世界をつなぐ水E の道。

 海を渡る航路であり、空をいく航空路のことである。


 人の幸福は健康にまさるものはない。

 それが確保されている。

 それが意味するのは食料が豊かで、

 医療設備と医師と薬品や医療技術が発達し充実しているということ。

 このことだけで明瞭にその時代の素晴らしさが表現されているのである。


 だから「沢山な果実」を、スーパーや果物屋の店頭だと想像しては困る。

 店頭に沢山な果物がならんでいるのは当たり前の光景描写にすぎない。

 ノストラダムスは、その程度の描写をするために、

 わざわざこの詩を書いたのではない。

 「沢山な」というのは単なる量の多さをいうのではない。

 その「種類の豊富さ」を強調しているのである。

 それは幾つもの意味をもっている。

 果物の種類は土地と気候によって異なり、それが豊富だというのは、

 世界中から様々な珍しい果物が送られてくるという

 世界連盟時代の素晴らしさを象徴するものとして「果実」を選んでいる。

 それだけではない。

 珍しい果実はバイオ技術でも作りだされる。

 科学技術のよい発達発展ぶりを描いてみせたのである。

 そんないい時代が、五十七年続くというのだ。

 これは悪いほうに重点をおいて、

 五十七年後になにか平和が破れるような事態になることを憂えるより、

 半世紀以上も平穏な日々が続くことのほうが、

 いまの私たちにとっては素晴らしい、と素直に喜べる。

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2012年1月25日水曜日

石油に代わる工ネルギーが世界を救う



 出典:黄金の世紀:188~189頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《石油に代わる工ネルギーが世界を救う
 《石油に代わる工ネルギーが世界を救う


 「1-48」

 「月の君臨した青春は去り、

  七・千年 その君主政体を他の者が所有する、

  その疲れた日々を太陽が獲得したその時、

  私が予言をした目的もまた成し遂げられた」


 フランス語では、五月七日を逆に「Le sept(7) mai(5)」と書く。

 だからこの「七・千年」も「千年紀の七年」とみたほうが合理的である。

 これだと先の二○と七の二○○七年と同じになる。

 だから今は、

 ノストラダムスが、救世主が政権をとった年は二○〇七年だと、

 暗号で教えているのだと受けとる以外にない。


 「月の君臨した青春は去り」は、

 石油で人類を左右したイスラム勢力の青春時代のような明るい時代は過ぎて、

 他のもの=太陽がその疲れた連中から世界支配権を獲得した、という。

 これはイスラム軍の支配力消失と、石油で世界の産業を支配していたが、

 地球環境汚染による生物資源の個渇、巨大飢餓の発生などの恐れが自覚され、

 石油に代わるエネルギー源として太陽がそれを受けもつという予言とみても、

 その時期が微妙に一致しているから、石油埋蔵残量が僅かなのを、

 太陽エネルギー利用の画期的発明が救うということになる。

 そしてこの詩が何よりも画期的なのは、

 この予言詩の筆者、

 ノストラダムスが、「その時、私の予言もまた成し遂げられた!」と、

 最高に満足して喜びを表明していることだ。

 彼のその九四二篇からなる厖大な大予言詩集『 予言集』は、

 この詩を読むとそのすべてが、この「黄金の世紀」のために書かれた、

 といってもいいことに気づくからである。

 しかしそれは彼の小さな自己満足のためではない。

 彼は彼の本当の喜びが人類の細やかな幸福にあることを、

 幾つもの詩で和やかに謳い上げて、この大詩集をしめくくっている。

 『黄金の世紀』
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2012年1月24日火曜日

2007年に政権をとる救世主



 出典:黄金の世紀:187頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《二○○七年に政権をとる救世主
 《二○○七年に政権をとる救世主


 「偉大な資質のある新しい王=救世主」は、

 世紀末でも戦争がおわった後でもなく、

 その暗黒の「死の黄金の世紀」の時間帯に出現するのである。

 ではそれは何年のことか?

 それはさきに「8-77」で

 「二十七年間流血の戦争が続く」というのをみたが、

 その数字は原詩では「二○と七年」と書いてあるので二十七と訳したが、

 それでは余り長過ぎるように思えるので二○○七年かもしれないとお話ししたが、

 次の詩をみると、さらに大きくなって、「七千年」と読める数字が登場する。

 かりにそれが正しいとしても、紀元七○○○年では、

 私たちには関係がないから無用の詩になるし、

 それが紀元二○○○ 年に当たるとしても、

 そんな表現で読者が理解できるなどとノストラダムスが考えたとは思えない。

 しかし、太陽が登場し、

 それまで月がもっていた君主政体を太陽が獲得するというのは、

 どうみても「黄金の世紀」の話である。

 ではこの七千年はいったい何なのであろうか?

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2012年1月23日月曜日

「死の黄金の世紀」と「七・千年」



 出典:黄金の世紀:185~186頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《「死の黄金の世紀」と「七・千年」
 《「死の黄金の世紀」と「七・千年」


 「9-17」

 「その三 第一より多く ネロ 逃げるしかないのか。

  なんと 勇ましい人問が血を撤き散らすのをみる。

  その内心では 武器で再建するつもり、

  死の黄金の世紀に 偉大な資質のある新しい王」

  第一=西欧軍。

  第二=イスラム軍。

  三=チランの第三軍、

 この第一、第二の人類を平気で殺す

 利己主義者ども=暴君ネロのような奴等は、

 口では美辞麗句をならべるが、

 内心では武力で世界制覇しようと夢見るが、

 結局逃げるしかない末路にまで自分を追い込む。

 そのとき世界の人々 が見るのは、

 空っぽ頭の勇士どもがわけもわからずに闘って、

 あたり一面に人間の血をまきちらす惨劇だけ。


 こうみてくると、「ネロ」は無能な世界の帝王。

 その武力のみによる世界弾圧の失敗で人望を失い、

 姿を消すしか方法がなくなるところまで落ちる。

 その結果、「死の黄金の世紀に、偉大な資質のある新しい王」が出現する。
 
 ということになる。

 「死の黄金の世紀」…… 。

 黄金の世紀は素晴らしい世紀ではなかったのか?

 これはどういうことなのだろう…… 。

 これは「世紀」という言葉をよく考えて見れば謎がとける。

 世紀とは、いうまでもなく、一○○年を単位にした時間帯の区分法である。

 それだから二十世紀は紀元二○○○年で終り、

 二十一世紀は二○○一年から始まる。

 だから黄金の世紀とは二十一世紀のことで、

 その世紀は二○○一年から始まる。

 けれどもその初めから理想的な黄金の日々 に変わるのではない。

 暗黒の日々 が続くとすれば、そのあいだは「黄金の二十一世紀」の中に入っていても、

 とうてい「黄金の世紀」などと呼べたものではない。

 そこでノストラダムスはその期間を、

 「黄金の世紀」が死んでいる期間というのを省略して

 「死の黄金の世紀J と呼んだのである。

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2012年1月22日日曜日

争奪から内乱へせっかくの理想世界は崩壊



 出典:黄金の世紀:184頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《争奪から内乱へせっかくの理想世界は崩壊
 《争奪から内乱へせっかくの理想世界は崩壊


 「5-96」

 「その偉大な『 世界のバラ』 のセンターの真上に、

  新入りのために 武勲 流血 周知の空席。

  真実をいう人 閉じた口をもつ、

  必要なそのとき待望するもの遅れてくるだろう」


 国際法のセンターは国連。

 その後を継ぐものは事務総長。

 だが「新入り」を待つのは「武勲と流血=戦争」。

 これは戦争が新しい法と社会をつくること。

 「新入り=救世主」をそこへ押し上げるということ。

 しかしそのとき「真実をいう人」ノストラダムスと、

 その正しい解説者は、

 人類の進歩と幸福に反対する反逆者=名誉毀損者どもの暴力を予想して、

 本当のことを語らない。

 そのため人々 の対応が遅れて、

 時期を失ってしまい、未然に防げた大崩壊が防げず、

 最悪の事態に転落してしまう。

 その結果、世界は逆戻りして宗教ブロックに分裂、宗教戦争に入ってしまう。

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2012年1月21日土曜日

イスラム教世界とキリスト教世界の断絶、国連の崩壊



 出典:黄金の世紀:181~183頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《イスラム教世界とキリスト教世界の断絶、国連の崩壊
 《イスラム教世界とキリスト教世界の断絶、国連の崩壊


 「5-31」

 「アッチカの領域を経過した賢者の意味での指導者、

  それは現在の誰か? かの「世界のバラ」である。

  橋と 彼の偉大な優位とは 崩壊した。

  そして もう一つの崩壊も また決定済みだろう」


 「アッチカ」は、古代ギリシャ文明の中心地。

 そこを通ってきた賢人とは、

 西欧哲学の学者という意味。

 その指導者は哲学と法学の第一人者。

 それは「世界のバラ」と呼ばれる。

 だが今では「橋と 彼の偉大な優位とは 崩壊した」という。

 橋は通路を妨げるもの=川を越えて対岸と結ぶものだから、

 それが崩壊したというのは、

 その戦争で、

 イスラム教世界とキリスト教世界とが断絶したことと一致する。


 だから「世界のバラ」は世紀末にはこの世界に実在していたが、

 戦争で崩壊したものの名である。

 ノストラダムスはそれを擬人化しているが、

 いまの世界を見わたしてもそんな有名人や組織は見当たらないから、

 これはもっと別のものである。

 その手がかりは、彼が失った優位が戦争で崩壊したことだ。

 それまでは世界共通で、戦争と同時に崩壊したものといえば、

 「世界の」という国際的優位から見て、国連ぐらいしかない。

 だが、ノストラダムスは彼の詩の比鳴を解くキーは「音」だと教えている。

 国連は「ザユナイテッドネイション」である。

 ネイションには「世界」という意味もあるからいいが、

 バラは「ローズかロゼ」でユナイテッドとは発音がまるで合わない。

 これに合うものが一つだけある。


 それは「ロー」すなわち「法」である。

 これなら「国際法」というぴったりのものがある。

 今の世界は英語を国際語として成りたっているから、

 それに統一するとはっきり理解できる。

 世界のバラはザネイションローズ。

 国際法はザネイションローだ。

 国際法なら、

 アッチカに始まり二十世紀末まで続いてきた

 人類社会の形態は国家分立というシステムのままで、

 確かにほとんど変わらないから、

 現代まで人類を律して、滅亡を防いできた「世界の法」は、

 まさに「アッチカを通ってきた賢人」そのものである。

 しかし、その「橋」としての機能も意義も失われたいま、

 その巨大だった法の優位もなくなってしまった。

 では決定済みになったという「もう一つの崩壊」とは何だろう?

 それはいうまでもなく、

 その国際法あっての存在「国連」なのである。

 それが「3-84」の詩では、武器と火と悪疫によって

 「法も人々も死ぬ」と明記されていた。

 これが決定済みになったという「もう一つの崩壊」である。

 その結果、何が起こったのか?

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2012年1月20日金曜日

戦争は二十七年間続くか



 出典:黄金の世紀:179~180頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《戦争は二十七年間続くか
 《戦争は二十七年間続くか


 「8-77」

 「反キリストが三つの財産を消滅させる間違いで、

  二十七年間流血の戦争が続く。

  彼ら異端者は死に、首領は亡命、

  流血、骸骨、人間、横柄な水、恐ろしい雹が降る」


 ノストラダムスはこの時期に、

 ニセ・キリストが現われて世人を惑わす、といっている。

 その反キリストの「三つの財産を消滅させる間違った行為」が、

 戦争の引き金になるという。

 原詩では「二十と七年」と書いてあるので二十七と訳したが、

 余り長過ぎるので二〇○七年かもしれない。

 次の「異端者」とは反救世主たちであり、

 反ノストラダムスでもある連中で、

 その首領はニセ・キリストである。

 横柄な水とは、遠慮なしに降る豪雨や、津波、洪水などであり、

 生命を奪いにくる敵の海軍や輸送船団などもさしている。

 人間というのは敵の人影、骸骨が転がり、

 血に染まった惨澹たる戦場になった都市の廃墟のようすが描かれている。


 「3-84」

 「大都市は非常に荒廃するだろう、

  相当な居住者が一人も助けられず死に衰える。

  壁 セックス 教会、そして不法に犯される処女、

  武器 火 悪疫によって、法も人々 も死ぬ」


 その悲惨さは、何十万もいた市民が、一人も無事ではいないで、

 たとえ死ななくても負傷したり、衰弱しきっている。

 そこに残っているのは、

 壊れた壁だけの家の跡、略奪するもののないガランドウの「教会」の建物。

 そんな廃嘘では、「セックス」にしか求めるものはない。

 露天でのセックス。

 レイプなど悲惨きわまりない現実。

 「武器」で殺戮され、「火」で焼き殺され、焼き払われ、

 ペスト、コレラ、肺炎、結核、中毒、火傷、盲目、飢え、
 
 ありとあらゆる事故が満ち溢れて、

 人々は毎日あっというまに死ぬ。

 戦争は人や生き物だけでなく「法律」も殺す。

 だからあらゆる無法行為、ありとあらゆる暴力が市民たちを苦しめ叩きのめす。

 私たちはこれまで、ごく些細なことにも不平を並べてきたが、

 この詩をよく味わって、目の前にどんなものが迫っているのか知ってほしい。

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2012年1月19日木曜日

好況の日本、戦火に巻きこまれる



 出典:黄金の世紀:178頁
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 《好況の日本、戦火に巻きこまれる
 《好況の日本、戦火に巻きこまれる


 「1-57」

 「強い不協和音と共にそのラッパは震えるだろう、

  和音の消えた空にその苦難が現われる。

  血まみれの口 、その血の中でもがく、

  太陽のその顔はミルクと蜜で塗りつぶされて」

 世界が騒然となり、

 国連でも対立する国々が勝手な自己主張を繰り返して崩壊状態。

 機能しなくなる。

 「ラッパ」は戦争を煽る宣伝を意味するが、

 さすがに大戦を予想して不安と緊張に、どの声も震える。

 それまで和やかだった国際関係は完全に消え、各国の利害が鋭く対立し始めて、

 まず航空路が国際線の廃止や空港の使用禁止など、

 人や物資の空の輸送から苦しみが始まる。


 世界を飛び交う宣伝放送は、血にまみれた戦争関係のことばかり、

 日本はその対立にもみくちゃにされて、どうすればいいかともがくばかり。

 それでも過去の輸出主導、経済大国を何とか維持し続けようとして、

 どの国に対しても甘い言葉で利益誘導を続けるが、

 その作り笑いする顔は、外国人の眼には、

 まるで甘い「ミルク」と、より甘い「蜂蜜」で塗りたくったように賛沢で、

 ひとりよがりで、時代はずれの愚かな顔にしかみえない。

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2012年1月18日水曜日

地獄から栄光に昇りつめる日本



 出典:黄金の世紀:175~177頁
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 《地獄から栄光に昇りつめる日本
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 《大不況をきっかけに目ざめた日本が世界をリード
 《大不況をきっかけに目ざめた日本が世界をリード


 なぜ、日本は欧州の戦争に手をだし、長期戦を戦ったのか?

 「4-29」

 「太陽はマーキュリーのために蝕に隠された、

  もう一つの天国のために何も準備しないだろう。

  あのヴアルカン、へルメスも要するに食べ物だろう。

  太陽は純潔に見え、そしてブ口ンドがきらめくだろう」


 日本の輸出入や内需が落ちこんで、不況のために真っ暗になったそのころは、

 まだ世界を導いて天国にするなんてことは、何も考えてもいなかった。

 工業も商業も通産も、要するに食べるための仕事にすぎなかった時代だった。

 それに比べると今の日本は純潔に見え、後光がさすように見えるだろう。

 これは日本が不況をきっかけに、それまでの弱肉強食の経済至上主義を反省して、

 人類全体の未来に眼をむけるようになり、思想と社会の病根をなおし、

 新しい理想の実現にむけて世界をリードし始めたという詩だ。


 「4-28」

 「そのとき何と金星、太陽に覆われるだろう、

  栄光の基壇は神秘な形をしているだろう。

  マーキュリーに火、彼らの老いた首からオーラ、

  そのとき好戦的な物音、奇襲者の賭けだろう」


 日本が「純潔」にみえるその時、中国は超大国でありながら、

 経済先進国日本の影響なしではいられないだろう。

 日本が、その「栄光の日」へのぼりつめる基礎になる階段は、

 それまでの人類の常識では、

 理解できないような神秘なものにみえるにちがいない。

 世界の資本主義戦線に火がつき、資本家たちの古い頭は輝くほど過熱する。

 そのころ戦争近しの情報が飛び交う。

 それは奇襲をかけようとするイチかバチかの賭けのようだ。

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