2011年8月20日土曜日

ヘレニズムの流れが生んだもの


 出典:黙示録の大予言:75~76頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラー

 ヘレニズムの流れが生んだもの

 そのアレクサンドロスの理想が、父の武力による暴力統一方式と、

 母の宗教教化による平和統一方式の、

 奇妙な合成物であったことはいうまでもない。

 彼は紀元前333年ペルシャのダリウス3世イッススの大戦で破ったあと、

 331年アルベラの戦いで止どめを刺した。

 超大国の皇帝は再び逃げる途中、味方の将軍たちの手にかかって死んだ。

 だから彼は暴力でも父に劣らなかった。

 だが、その後がおもしろい。

 首都スサに帰った大王はダリウス3世の娘との結婚式をあげたが、

 同時に将軍や友人たち90人と

 数千人のマケドニア兵士にもペルシャ人の花嫁を迎えさせた。

 「欧亜結婚」と呼ばれるこの「融和主義」が、

 母オリムピアスの理想の実行だったことはいうまでもない。

 従来は、アレクサンドロスの両親の悲惨な争いを、

 いかにもありふれた家庭内暴力のようにしか見ない学者ばかりだったが、

 それはあまりにも小さく浅薄である。

 実際は根本的に相違する世界観と理想像の激突だった。

 男性は現実的に人間の実態をリアルにとらえる。

 女性は空想的に世界を美化してロマンチックにとらえる。

 その永遠の相剋の宿命の落し子がアレクサンドロスであり、

 『カピトーリウム神託集』であり、

 『黙示録』であり、卑弥呼と垂仁天皇の争いが生んだ日本人でもあったのである。

 それはヘレニズムの2大激流が生んだものだったのだ。

 その『カピトーリウム神託集』は、イエスの教科書でもあった。

 彼はアレクサンドリアの大図書館かどこかでその写本を読みふけった。
 
 彼はオリムピアスの主張に同調した。

 だがイエスもまた、

 そのロマンの夢を現実主義のローマ人の暴力によって踏みにじられた。

 ヨハネはイエスの死後にそれを読んで悟った。

 彼が「アポカリプス=黙示」と呼んだ真意は、このことなのである。

 それは、イエスは「黙して語らないが、彼はそれを悟りえた」という意味なのだ。

 だが彼もまた男性だった。

 彼は師が最も戒めた「復讐」と「恐喝」のために、それを使ってしまったのである。

 『黙示録』

 『予言集』

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 『黙示録』
 『ノストラダムスの大予言』
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