出典:黙示録の大予言:59~60頁
加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ
この『聖書』中で最も有名な『黙示録』とその登場者たちは、
キリスト教世界ではもちろん実に多くの研究者が出て、さまざまな解釈が行なわれてきた。
しかしそれらの諸説に目を通してみると、それらは全部、共通の欠点をもっている。
なぜか?
それは『黙示録』の正体を知らなかったからである。
それが
『カピトーリウム神託集』の中から取り集めた予言の「再利用」だったという、
根本的な真相を知らないで、ヨハネが創作した「前書き」通りに、
ヨハネが本当に見た奇跡、または幻覚を記録したもの、
または彼の創作だという、どれもまったくまちがった錯覚のままで論じているのだ。
そのため最初から、見当違いなことばかりいっている。
だから古いものは全然、私たちの役には立たない。
中には、キリスト教や奇跡観念から離れた立場で、現実的に冷静に判断したものもあり、
どこかに原典があったと想像したり、さらにそれを特定したものもあるが、
それも憶測や作り話ばかりで、
正確に『カピトーリウム神託集』の存在を突きとめた者は、誰一人いなかったのである。
ヨハネが意識してだましたわけではないが、結果的に正しい真相を知らないままで、
間違った前提を基礎にして説を並べていたのである。
しかし『黙示録』そのものは、ノストラタムス同様、凄い「大予言」に基づいている。
ノストラダムスが100パーセントの的中率をもっている以上、
同じ原作による『黙示録』もまた高度の的中率をもった《予言》である可能性がある。
こうわかってみると、不気味な「恐怖」に満ちたいろいろな描写は、
何の予言なのか、調べてみる必要があるし、努力する価値もある。
それは一体、いつ、どこで、何が、どんなふうに起こるという知らせなのだろう……。
ヨハネにだまされた聖書学者たち
『黙示録』
『予言集』
「ノストラダムス」
『新説・ノスドラダムスの大予言』シリーズ
「加治木義博」
ヨハネの黙示録とノストラダムスの大予言
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