出典:黙示録の大予言:70~71頁
加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラー
《西南北東で示すギリシャ帝国建国史》
この「西南北東」の方角が示す順序はなにを意味しているのだろう?
それはギリシャの建国史を知っていると一目瞭然なのである。
ギリシャは知らぬもののない
アレクサンドロス大王の父・ピリッピクス(Philipcs=英語読み・フィリップ)が
初めて統一した国である。
彼はそれまでは紀元前359年に即位したマケドニア王であった。
当時のマケドニアは産業も都市も遅れていて、海に面していながら港さえもない、
原始的な自給自足の農業国に過ぎなかった。
そこで彼は、現状打破は軍事強国化以外にないと考えて、生涯をそれに打ちこんだ。
妻は西隣りのエピルスの王女オリムピアスで、
サモトラケの祭りの儀式で出合って恋愛結婚をした。
そして3年後、アレクサンドロスを生んだ。
彼女は熱烈な宗教家で、その信仰は古来のギリシャ密教だった。
これは酒の神ディオニュッススを主に祭るもので、
私たちに関心のある
「カピトーリウム=ハリカルナッススの神託」と同じ宗教である。
中世ヨーロッパでキリスト教と対立して、
根強い勢力をもっていた黒魔術はこの密教の子孫なのである。
オリムピアスは自身、巫女として高い地位と強い権力をもち、
神託の技術にもすぐれていて、
神の使いと称する大蛇を飼い馴らして自由に操ったりしたので、崇拝者を多くもっていた。
そして、戦争を賛美し、人殺しの研究ばかりしている夫を野蛮だと、心から見くだしていた。
だから夫が戦争に勝って国民に賞賛されればされるほど、それを嫌った。
夫婦の意見はことごとに対立し、夫婦喧嘩の絶え間がなかった。
夫が戦場を駆け回り、都を留守にしている時、
息子アレクサンドロスの教育は母の手にあったが、
父は自分がこれから築き上げる大帝国の皇帝を夢見て、
息子をその後継者にふさわしい男に育て上げようと、
大哲学者アリストテレス始め多くの学者を家庭教師とし、
競争相手に優秀な頭脳をもった貴族の子弟を選んで、
一緒に勉強させるなど、
それ以前には例がなく、
現代でも珍しいほどの
「後継者教育」を世界で初めて実行していたのである。
アレクサンドロスが勝利者になれたのは教育の力だった。
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