2011年12月15日木曜日
天才による輝かしい真理の発現
出典:黄金の世紀:92~93頁
加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ
《天才による輝かしい真理の発現》
《天才による輝かしい真理の発現》
ではその「集団」とは、どんな集団なのか?
あなたはちょっとした政治団体ぐらいをご想像になっていたろうと思う……。
だが次の詩をよむと、
その程度の想像は余りにも小さかったことを教えられる。
「10-76」
「その大きな議会がその盛儀を議決する。
その人々は聖なる遺物の箱が征服された後にそれをするが
彼の加入については裏切るだろう。
立派な出版をする聖なる遺物の箱の敵」
この「聖なる遺物」が、
祈祷を主要な行事にしてきた宗教であり、
その「箱」とは、その容器だから教会であり教団であることはすぐわかる。
それらの宗教が征服された後とはどんな状態か、
考えてみる必要がある。
たとえばカトリックの教会は世界的な分布をもっているから、
一つや二つ潰されたとしても「征服された」とはいえない。
とすればこの詩がいうのは、
教団全体が解消した後という意味以外にはない。
イスラムの場合でも同じことだから、
すべての祈祷宗教が力を失った後に、
その「大きな議会」が、
何かの盛大な儀式をおこなうことを議決するのである。
話はちっぽけな国単位の事件ではなく、
全世界・全人類規模の巨大な事件なのだ。
これでなぜ「大きな議会」と、
わざわざ「大きな」という形容詞が
限定詞として書き加えられているのかがわかる。
それは一国の議会のような小さなものではなく、
国連のような全人類を一つにした世界議会のことだったからである。
その議会を構成する人々=議員たちは、
なぜか「彼」の加入については裏切るというが、
これはいろいろ想像できるが今の段階では
なにを意味するのかよくわからないから後にして、
よくわかるのは祈祷宗教を征服したその人々が「立派な出版をする」ことである。
盛儀というのはこの出版のことであり、
それに付随するものであることは疑いない。
この出版物がベストセラーになることは当然であり、
その内容が、「天才による偉大な輝かしい真理の発現」
と書かれていたものであることも、
それによって人類が大層満足し、
ノストラダムスが改めて非常に崇敬されるようになることも、
少しも不自然な話ではない。
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