2011年11月27日日曜日

『記・紀』にあるギリシャ起源の哲学的な比喩



 出典:加治木義博『言語復原史学会』大学講義録26:12頁

 《『記・紀』にあるギリシャ起源の哲学的な比喩
 《『記・紀』にあるギリシャ起源の哲学的な比喩

 『記・紀』には、こうした言葉の遺物のほかに、

 ギリシャ起源の哲学的な比喩なども多く入っている。

 そうした高度の比喩は

 『天の稚彦物語』の最後を締(し)め括(くく)る挿話、

 阿爾耒高日子根(アレクサンドロス)の神が、

 死んだ稚彦を弔う喪屋を斬り倒した話にも、

 さらに重要な教訓をこめて語られている。

 それは大学講義録25の主題だったギリシャ伝来の理想世界論争。

 強力な独裁武力征服で世界を統一するか?、

 差別なき愛による民主統一世界国家を実現するか?

 というアレクサンドロスの両親が血で血を洗った統治方針、

 人類究極の理想にもかかわる重大な疑問への、答であり、主張であり、強制でもある。

 大王の父・プヒリプは政治学を

 プラトンやアリストテレス、イソクラテス、キセノプホンたちに学び、

 バビロン史、スサ史まで研究して、まず全ギリシャを統一した上で、

 全世界を征服する目標を定めて、

 着々とギリシャ統一を進めて成功をおさめていった。

 その思想は、プラトンは人権と奴隷制度廃止を説いたが、

 アリストテレスはそれとは反対に

 「人には生まれつき種類がある。

  それを無視して公平に権力を分配しても、

  その権力を下手に使う愚か者が次々に害悪を発生させ、

  国を乱して滅ぼす。

  確かに独裁は不正で渚悪の根源だが、

  人数が多くなると、それをまとめるのに独裁は避けられない」

 と説いたのに心服していたのである。


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