2011年11月9日水曜日

ありえない日本列島沈没説


 出典:黄金の世紀:18~19頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《ありえない日本列島沈没説
 《ありえない日本列島沈没説


 だが誤訳・一九九九年人類絶滅説には、

 まだ誤訳するだけのモノ=ノストラダムスの予言詩=があったが、

 書店の店頭にならんだ

 「世紀末だから破滅が襲う」といった説にはそれさえもない。

 例えば世界的に有名な

 エドガー・ケイシーの「日本列島沈没説」などもみられたが、

 地震や火山の噴火を予測する地球科学は、

 いまのところいちばん遅れた分野だが、

 それでも

 「日本列島沈没」が絶対にありえないことぐらいすぐわかる。

 ケイシーは自己催眠中に患者の病状を知って、

 その治療方法を教える治療師だったから、

 この予言もやはり自己催眠中にみた光景だったにちがいないが、

 それは日本全体ではなく、

 たとえば昭和二十一年に

 中部以西の太平洋岸を襲った「南海地震」で

 高知付近の田畑が十五キロ平方海面下に沈んだし、

 昭和三十九年にも

 「新潟地震」で港一帯が水面下に水没し

 たから、そうした部分的に発生沈下する地震災害などを、

 過大に予感した幻覚にすぎない。

 そんな説を数十年後にもちだした本は、
 
 世紀末を当てこんだ最悪のキワモノと批判してほしい。

 しかしそれらが挙げている理由の中には、

 一九九九年人類絶滅説ほど無茶な空想ではなく、

 世界のどこかで地域的に現実に起こる災厄が含まれていることも事実で、

 もちろん放置してはおけないが、

 だからといってこの世紀末に人類が全滅することなど絶対にない。

 私たちに必要なのは、

 怖がることではなくて未来を予知し予測して、

 襲ってくるであろう災厄を予知し予防することである。

 ノストラダムスの予言も大吉というのは希で、

 大半が凶ばかりだが、

 だからこそ私たちは、

 それらの災厄を避けることができるのである。


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