出典:黙示録の大予言:50~51頁
加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ
『黙示録』の筆者ヨハネは、
ローマで起こったキリスト教大弾圧の際、
捕えられて現在のギリシャ領ドデカネス諸島中の小島、
パトモス島に流された人物である。
その出来事は1世紀のことであるから、
紀元前に書き継がれて、
アレクサンドリアの大図書館にも写本のあった
この『カピトーリウム神託集』のほうが、
はるかに先に書かれたものであり、
ヨハネがそれを引用して『ヨハネの黙示録』としてまとめあげたことは、
時間的にみて、疑いの余地はないと思う。
これにはさらに、幾つもの動かない証拠がある。
それは、この『黙示録』という名そのものが
「アポカリプス」というギリシャ語であることと、
その中に出てくる神託用のギリシャ語があまりにも多いという事実である。
ローマ時代の最盛期に生きて、母国ユダヤがローマに併合され、
ローマで暮らし、布教していたヨハネは、
当然、当時のローマ語=ラテン語を使っていた。
それなのにこの『ヨハネの黙示録』の原文はギリシャ語である。
これはギリシャ正教のせいなどというのではない。
原作そのものが難しい神託用語で書かれていて、
その訳語がなかったためなのである。
したがって、厳密にいえば、ヨハネは「作者」でも「著者」でもない。
『カピトーリウム神託集』を写して、
それをキリスト教用に手を加えて改作しただけに過ぎない。
ましてやヨハネが超知覚的に感知した霊感や霊視によって
書いた作品ではないことは、はっきりしている。
本当の超能力者は、ハリカルナッスス神殿の巫女たちのほうだったのだ。
この『カピトーリウム神託集』は、
ノストラダムスの『予言集』にも大きな影響を与えている。
ノストラダムスは《予言》を引き出す霊感用ベーシックとして、
この『神託集』をもちいた。
ちょうど私(加治木義博)が近未来を展望するのに
彼の予言詩をベーシックとして使うのと同じように……。
しかし厳密にいえば、
彼は『神託集』の内容を翻案し、理解しやすい文章に直して、
四行詩にまとめ、それに彼の偉業である[時]を計算して加え、
それを詩のナンバーに隠しながら、
しかも明示するという秘策によって、真に偉大な『大予言集』として仕上げた。
さらに、私たち日本人にとっては、
この『カピトーリウム神託集』は、実に重要な歴史遺産なのである。
それは邪馬台国の卑弥呼としてだれ知らぬもののない人物も、
この「神託」と切っても切れない宗教上の、濃厚な血縁関係をもっているからなのだ。
「図」現代まで残ったハリカルナッスス神殿
今はトルコの小アジアの西南瑞、
ケルメ・キョルフェジ湾に面した土地で地名も残っていないが、
向かいにギリシャ領のコス島がある。
それはヨハネの霊視でも創作でもない
ギリシャ領ドデカネス諸島
「アポカリプス」
ハリカルナッススにあったディオニュッスス神殿
ケルメ・キョルフェジ湾
ギリシャ領のコス島
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