2012年2月6日月曜日

今、まさに神の復活期



 出典:黄金の世紀:217~219頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《今、まさに神の復活期
 《今、まさに神の復活期


 イエス・キリストは、この予言どおりに人の世に来て、

 その予言どおりにことを果した。

 彼は「真理]で道を示した。

 「神」の期待どおりに……。

 「聖母の大天使ミカエル」という意味の名をもつ

 我がミシェル・ド・ノストラダムスは、

 第三のイザヤと呼んでいい。

 彼は今から四三五年前、

 その『予言集』で新しいキリストの再臨を予言し、

 その条件を細かに示した。

 時は今、ところは日本、世は未曾有の混乱期。

 そして諸々の悪魔の終末期。

 まさに神の復活期でもある。

 その日は、すでに訪れた。

 イエスは「愛」を私たちに教え、

 命を捨てて人の世の為に捧げた。

 真の慰めである。

 やがて訪れる救世主もまた、

 さらに偉大な新しい贈りものを、

 全人類に与えるという。


 十八世紀英国の代表的知性デビッド・ヒュームは

 「神や哲学の教科書で、量と数、事実と存在を追及せぬものは

  雄弁と錯覚の産物だ。焼き捨てよ」といい、

 十九世紀は「宗教は阿片だ」というマルクスの唯物論が葬り、

 二十世紀はニーチェの「神は死んだ」で明けた。

 しかし期待された唯物思想「民主=共産主義」は、

 出発点からサチュルヌ=スターリンの「皇帝」即位で最悪の出帆をし、

 粗暴米国と対立した冷戦構造で、

 全人類を巻き添えに「大滅亡寸前」にゴルバチョフが出現、

 世界もまた「建て直し」の新軌道に乗ることができた。

 ゴルバチョフ氏こそ、まさにノストラダムスのいう

 「アンテ・クリスト」であった。

 そしてニーチェの宣告から一世紀。

 「死んで」いた「神」はいま、本当によみがえった。

 イエスがいったとおり、

 「神」は私たちの肉体の中=「頭の中」に実在していたのである。

 イエス・キリストは死んではいなかった。

 そして予言どおり復活し、再臨したのである。

 否、イエスだけでなく、釋迦も、ムハンマドも、ソクラテスも、老子も孔子も、卑弥呼も、

 いや、アトゥムも、マルドウクも、ゼウスも、ブラフマンも、ヴィシュヌーも、ヤーべも、

 アフラ・マツダも、オーディンも、アラーも、天帝も、天照大神も、全人類の全ての神々 、

 そしてノストラダムスまでが、「再臨」したのである。

 これでこの私の仕事も終わった。


 ある人が私に尋ねた。

 「どうして……!? こんな本が! 書けたのですか!?…… 」と。

 私は

 「心が静かに澄みきっている時、

  すべてが透明に、真実が見えるのです」と、答えた。

 お陰で私は、

 「黄金の世紀」と

 「至福千年紀」の

 開幕を告げる本書を、

 皆様にお贈りすることができた。

 あとはご一緒にその実現の日の訪れを、

 心静かに待つだけである。


 『黄金の世紀』
 『黄金の世紀』
 『黙示録』

 『予言集』
 「ノストラダムス」
 『新説・ノスドラダムスの大予言』シリーズ
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2012年2月5日日曜日

二十一世紀には必ず真の幸福が訪れる



 出典:黄金の世紀:215~216頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《二十一世紀には必ず真の幸福が訪れる
 《二十一世紀には必ず真の幸福が訪れる


 この現実的な例に加えて、

 基本的な例を挙げてみよう。

 それは過去の「常識」「道徳」の徹底的な「洗い直し」ができる人物である。

 一人一人の個人が世界を構成しているのだから、

 個人の生き方が世界の未来を左右する。

 新しいキリストは人類に

 「新しい生き方」「新しい健康法」「新しい知識」などを教えられる

 「超能力者」でなければならない。

 彼の超能力は魔術的なものではない。

 それは「未来」に対する優れた洞察力であり、

 知識なのである。

 彼でなければ描けない「未来図」こそ

 『 至福千年紀』 の設計図であり、

 それを人類が手に人れない限り、

 人類には「安らかな未来」はない。

 そして過去のそれのように、

 人類は、「手探り」の、

 不安な試行錯誤の世紀を、

 送り迎えねばならないのである。


 しかしそんな心配は少しも必要ない。

 ノストラダムスが「二十一世紀には必ず真の幸福が訪れる」と保証している。

 それは神も動かせない「決定ずみ」のことなのだ。

 いまはその救世主の出現を待つだけだが、

 彼はどんなふうに私たちを訪れるのだろう?

 今からちょうど二千年前、

 イエス・キリストが現われたが、

 その出現の何世紀も前に、

 「第二のイザヤ」は、こう予言した。

 「我が援ける我が僕。我が心歓喜ぶ、我が選びし人を見よ。

  我、我が霊(たましい)を彼に与えたり。

  彼、異邦人に道を示すべし。

  彼は叫ぶことなく、声をあぐることなく、その声を巷に

  聞こえしめず、また傷める葦を折ることなく

  ほのぐらき灯し火を消すことなく、

  真理をもて道を示さん。

  彼は衰えず、気落ちせずして道を地に建設(た)て終らん。

  諸々 の島は、その教えを待ち望むべし。

   天を作りてこれを述べ、地とその上の産(なりいで)物とをひらき、

  その上の民に息を与え、その中を歩むものに、霊を与え給う神エホバ

  かく言い給う」

 『イザヤ書』第四十二章一~五

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2012年2月4日土曜日

『ノストラダムスの予言集』 は明るい未来を約束する『 第三の聖書』



 出典:黄金の世紀:212~214頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《『ノストラダムスの予言集』 は明るい未来を約束する『 第三の聖書』
 《『ノストラダムスの予言集』 は明るい未来を約束する『 第三の聖書』


 ノストラダムスの目的は、間違いなく、こうしたことを教えることにあった。

 その意味で『予言集』は決して予言書ではない。

 予言が書いてあっても預言書と呼ばれないものは『聖書』もそうである。

 「いや、しかし『聖書』には、予言以外に[救世主キリスト]について書いてある」

 というなら、

 『予言集』にも[新しいキリストの出現]が書いてある。

 それだけではない。

 澄んだ心で、その詩を一つ一つ深く味わえば、

 それは私たち人間が、どう生きるべきか、何をしてはいけないか、

 未来はどうあるべきか、どうなるか、限りもない教えに満ちている。

 『旧約聖書』が第一の聖書、

 『新約聖書』が第二の聖書とすれば、

 このノストラダムスの『予言集』は

 『第三の聖書』 というべきものだったのである。

 だが嬉しいことに、この新しい『聖書』は、

 二つの先輩が苦悩と恐怖に満ちているのに比べて実に明るい未来を約束し、

 まもなく訪れる二十一世紀には必ず真の幸福が訪れるという。


 しかも彼の予言は間違いなく「決定済み」なのだ。

 あとはその救世主の出現を待っだけだ。

 彼は一体どんな贈り物を持って、私たちを訪れるのであろう?。

 人類を教え導いて真の「黄金の世紀」を迎えることが、

 新救世主の任務であることは間違いない。

 彼の思想は崩壊した共産主義や、

 不治の病根をもっている資本主義に代わる、

 完全なイデオロギーだというが、それはどんなものなのだろう?

 過去を振り返ってみると、

 失敗した共産主義の生みの親マルクスも、

 決して悪意で構想したのではない。

 同じことはヒトラーにも言える。

 彼等は人並み以上の「善意」で行動したのだが、

 現実は彼らの夢想とは遠く離れていて、

 手におえるものではなく、愚かな頭は独裁に引きずりこまれて、

 無残な殺数に手を血で汚し、

 描いた夢とは正反対の悪魔になりさがって、

 結果は最悪だった。


 そのほか有象無象(うぞうむぞう)と現われた

 過去の反キリストどももまた善意の人だったはずだ。

 しかも悪い結果に終わったのは、全て「無知」のせいなのである。

 人類は二十一世紀の新しく正しいモラルを必要としている。

 戦争屋どもが教えた旧式の封建制度の遺物では未来は破滅以外ない。

 遅れに遅れた古代のモラルのままでは、

 もう人類は、まともに生存できない時代に来てしまった。

 だからといって今の世界の国々は、彪大な政治機構を構築している。

 モラルに外れる、無駄が多すぎるといっても、おいそれとは解体できない。

 「悪いことは悪い」「目には目」という処分だけでは、

 手のつけられない後遺症がのこる。

 それでは余りにも無責任に過ぎる。

  だからそれらの損害と、国民の未来と、どちらが重いか区別がつかない説である。

 そんな白痴的な政治家でなく、

 そんな説もまた「一掃」して、

 真の「世界の建て直し」を遂行できることが第一条件だ。

 そんな人物こそ、全人類が待望する「救世主」なのである。

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2012年2月3日金曜日

運命は本人の選択で変えられる



 出典:黄金の世紀:210~211頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《運命は本人の選択で変えられる
 《運命は本人の選択で変えられる


 だからそれは、絶対に逃れられない[運命]でも、

 決して動かせない[宿命]でもない。

 ノストラダムスが『 アンリ二世への献辞』中で

 「私の予知能力は……我が神と自然による」。

 と書いている真意は、その天体軌道のように一定の、

 避けることのできない大きなコースのことであり、

 「Fato=運命、Deo=神、natura=自然」とラテン語で特筆大書し、

 「天に救われる運命の予言はできない」と念を押しているのは、

 「運命は本人の選択で変えられるから、予言できない」という意味である。

 だから人類が辿る大きな流れは動かせないが、

 その範囲内でなら自分の運命は動かせる。

 ただし、いつ、どこで、何が起こるか。

 何が善で、何が悪か、どう対処するのがいいか、

 といったことを前もって知っておかないと、それはできない。

 従来の解読者たちの「一九九九年人類絶滅説」は、

 その原因に戦争、核、公害、堕落などを挙げている。

 しかしそれらは「我々 が選択し、取り除くことのできる禍い」でしかない。

 だから、本書の出現が、我々人類の未来を、さらに明るくしたことを確認しておこう。

 従来の解読者らは警告者を装いながら絶望を吹きこんだ。

 昔からインチキ予言者どもが繰りかえしてきた「世紀末予言喜劇」の現代版である。


 だが今は、もう恐れる必要はない。

 私が恐れるのは、この事実を知らない人々 に、

 この事実を知らせるのが遅れることだ。

 全ての書物の著者は、私も含めて例外なく

 「人類全体に責任のある公人」の義務を負う。

 悪に対して煮えきらない暖昧な態度をとることは絶対に許されない。

 だからこそ私は心で見たとおり、正は正、悪は悪と厳しく

 「人類全体の眼」で、はっきり書いた。

 だがそれにも増して人類の悲劇を少なくしたのは、

 この新しい哲学によって生命の現実が明瞭に見え、

 人々が[大いなる諦観」をもつようになることである。

 人間はゴミのような小さな存在なのに「自分は一生神様に守られている」などと妄想し、

 野獣のような自信をもち、勝手気ままに振舞うかと思うと、

 ちょっと挫折しただけで自暴自棄になり、犯罪者や廃人になる。

 しかしそれは未来が[決定済み]だと知らないためである。

 この真理が分かってみると、それらの「不運]は前もって決っていたことで、

 今さら嘆くことも悩むこともなく、後悔することもない。

 だからといって毎日の生活が、磯知なくなるわけではない。

 自分自身の働き相応に、幾らでも楽しい日々を送れる。

 実に大きな救いである。

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2012年2月2日木曜日

未来設計図に、より良い明日を書きこもう



 出典:黄金の世紀:208~209頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《未来設計図に、より良い明日を書きこもう
 《未来設計図に、より良い明日を書きこもう


 それは古来「霊」と呼ばれてきたものと似たものである。

 それは幼稚な科学者たちが、その原始的な測定器具で測定できず、

 その唯物論の盲信で凝り固まった愚かな頭で、推測すらできないために、

 苦しまぎれに「存在しない」と否定してきた[実在]である。

 その結果二十世紀は、

 「神や霊を否定する流行」に遅れないのが知性人だと思うバカで充満した。

 職業宗教屋でさえも、その霊を恐れぬ所業をみれば、腹では霊の存在を否定しながら、

 利益追及のために霊を売っていた連中で満ちている。

 しかし今私たちが『予言集』 による実験でえた結論は、

 従来「霊」と呼ばれてきたものに相当する[何か]が実在することを確認させた。

 それは過去に様々 な詐欺師によって、霊という名で利用されたものと区別しないと、

 その詐欺師の同類と誤解されるから、別の名をつける必要があるが、

 実質はその[霊」と呼ばれたものと大差ないものである。

 ノストラダムスはそのタイムマシーンで、

 彼が「神」と呼ぶものに未来について教えられ、

 当時栄えた王侯やその子孫の哀れな末路を見、未来の支配者の栄枯盛衰を見、

 人類の未来が永く不減であることを見た。

 そのお陰で私たちにも現在の権力者、有名人、富豪らの

 「決定済みの未来」も私たち自身の未来も見え始めた。


 だから私たちは[枠が決定済みの未来]設計図へ、

 「より良い明日」を努力して書きこむ必要がある。

 その時が私たちの[転機]だ。

 その瞬間、私たちはこれから先、どう生きるべきか、はっきり見える。

 人の進化のコースは、

 軌道を走る列車が一定の順序に並んだ駅を次々 に通過して行くように、

 決まった道程をたどる。

 その過程で必然的に起こる事件が、

 次にくる駅や理科の実験の結果のように、

 前もって判然としていることは少しも不思議ではない。

 それらの事件は、日蝕や月蝕、彗星の接近周期が細かく計算できる。

 劇がシナリオどおりに進行するように、

 内容も役柄も、いつ起こるかも、前もって全てわかるのである。

 しかし誰が、その役に選ばれるかは決まっていない。

 それはノストラダムスにもヒトラーやナポレオンの名前が

 正確にわからなかったことで判断できる。

 またかりにヒトラーと決まっていたとしても同じ姓の人は沢山いる。

 「ヒトラ」と発音する姓の「日虎・人良」さんたちは、

 現在の日本にも実在している。

 姓はただ一人だけのものではないから、同じ姓が彼の予言に出てきたとしても、

 悪役を演じたくなければ演じなくて済むのである。

 『黄金の世紀』
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2012年2月1日水曜日

ありもしない悪夢から覚めてほしい



 出典:黄金の世紀:204~205頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《ありもしない悪夢から覚めてほしい
 《ありもしない悪夢から覚めてほしい


 戦前から主に日本人と日本語のルーツを調査し、

 趣味として自然科学を楽しんできたので、

 私には人類とは何であるか、が早くからよく見えていた。

 だからノストラダムス解説書が多くなるにつれて、

 そのどれもが余りにもお粗末で、

 彼の意図に逆行するのをみて、

 今世紀末に希望を託した彼の真意をご紹介して、

 彼が幻影に見た「黄金の世紀」が、「決定済みのもの」であることを知っていただき、

 ありもしない悪夢から覚めていただきたいと願った。

 けれど本業の片手間に浮かんできた考えをメモしているうちに

 彼の予言はどんどん現実化して経過していく。

 予言解説書に未来の部分がなくなっては興味も薄れるから、

 多少の不備があってもお許し願うことにして、

 本書をお贈りすることにした。

 少し漢字が多く、説明が簡略すぎたりして、

 わかりにくいところがあると思うがお許しいただきたい。


 この本は予言的中実験用だが、歴史をふり返ると、

 人類もまた実験を繰り返してきた。

 いろいろな理想や主義を考案し、独裁し、革命し、戦争し、儲けたり損したりしながら。

 瞑想してみると、金で幸福が買えるのでもなく、どんな権力も一夜の夢に過ぎず、

 苦労して権力を握ってみても、幻のようにはかなく、

 やがては、英雄どころか、ヒトラーやス夕ーリンのように極悪の悪魔として、

 永遠に憎悪され軽蔑され潮笑され続ける。

 では力をもっているうちは尊敬されるのかというと、

 人が頭を下げるのは力にであって、持主にではない。

 微笑んで見せるのは顔だけで、腹の中では潮笑う。

 人が心から頭を下げるのは、心から尊敬できる人、

 本当に優れた、人類の恩人に対してだけである。

 だとすれば、富める者のせめてもの慰めは子孫に残す富だけだが、

 それも結局は子孫を骨抜きにし確実に滅ぼす「悪霊」のような役目しか果たさない。

 これには例外はない。

 富豪の子孫は必ず不幸で英雄の子孫は栄えない。

 こうした[方程式]がノストラダムスの詩にも、

 不動の真理として現われている。

 『黄金の世紀』
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2012年1月30日月曜日

天に課された仕事だけを懸命にやればいい



 出典:黄金の世紀:202~203頁
    加治木義博(言語復原史学会)・ムックの本・KKロングセラーズ

 《天に課された仕事だけを懸命にやればいい
 《天に課された仕事だけを懸命にやればいい

 『大予言』は日本を二十一世紀に、世界を指導する立派な国として描いている。

 これまでみてきた人的・物的な公害が最悪の状態になる前に、

 フロンやダイオキシン問題が改善されつつあるように、

 日本人も最悪の事態になる前に改心して、立派な国民になるのであろうか?

 そうだとすると公害先進国こそ、公徳先進国にもなれるということになる。

 ノストラダムスの最大の目的は、
 
 この『予言集』で人類の愚かさ、生命の浪費を、実例で教え、

 どう生きるべきかを一人でも多くの人々 に悟らせることにあった。

 だからこそ彼は、政治と宗教の幼稚な権力による虐殺の危険に晒されながら、

 その能力の限りをふり絞り、心血を注いで、この巨大な奇跡の書を書いたのである。

 単なる個々の王や英雄どもの、愚行を予言して救おうとしたものでないことは、

 それが難解で、被害者どもの役には立たなかったことを見ても明らかだ。

 彼は権力者や富者には軽蔑と憐欄の目で接している。

 決して尊敬も遠慮もしていない。

 彼等の運命は彼から見れば決定済みの宿命で、

 無力な人間にはどうすることもできないものだった。


 それは植物が無数の種をばらまき、その一つが成長するのとおなじで、

 結局だれかが受け持つしかない役割にすぎないからだ。

 だから彼はむしろ哀れみの気持ちで彼等を観察しているだけで、

 警告することさえしていない。

 それがかえって私たちに深い印象を与える。

 「[決定済みの未来]の中に生きる私たちは、無駄なあがきをやめ、

  自分に与えられた能力相応に、天に課された仕事だけを懸命にやればいい。

  その結果がどうだろうと、喜ぶことも悲しむこともない」

 と彼は彼自身の仕事ぶりで私たちを教え導いているのだ。

 それが決して悲観的なものでないことも、はっきり具体的に、力をこめて、

 実に多くの実例を挙げて書き残してくれている。

 彼の目的が遂げられたといっても、それは具体的に、どんな形で実現するのか?

 それを知らなければ、一人よがりに終わってしまう。

 だが彼には抜かりはない。

 だからこそ彼はそれを、この「黄金の世紀」を予言した約六○の予言詩の中でも、

 独立した内容としては最多の一○を超える詩で描いて予言しているのである。

 それを彼の忠告どおり「絡み」に注意して読めば、

 彼の予言の目的がなぜ遂げられたか、

 その完成とはどんなものか、

 これから先、世界がどうなっていくのか、はっきりわかるようになっている。

 それを見落としては、せっかくの『予言集』も無価値に等しい。

 『黄金の世紀』
 『黄金の世紀』
 『黙示録』

 『予言集』
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